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A】 下湧 善通寺市出水(湧水)
思わず歓声をあげたくなる素敵な出水。
子供の遊び場にはもってこいの、ずっと残したい美しい水辺環境。
湧水量豊富で、水草、小魚も多く見られる。
こういう環境がどこにでもみられらた子供の教育にどんなにいいだろうと思わずにはいられない。
浅い水辺なので、網を持って水の中に入って好きなだけ小魚を追い回せるし、湧水だから汚染の心配もない。
普通の小川では生活排水が混じりすぎていて、不浄なことこの上ない。
生き物の姿もすでにこんな田舎でもほとんど姿を消してしまっている。
親水という名目で湧水公園等が整備されたりしているが、それら整備された環境でこれだけの豊かな生態環境が築かれているだろうか?
今では絶滅しかかっている在来種の水生植物などがみられるだろうか?
一昔前の豊かな生態環境の残る小川が再現されているだろうか?
生態環境に配慮した工事をしたからと言って、以前の環境が再構築されているだろうか?
それを見た近隣の人々が、以前よりずっとよくなったと心から言えるだろうか?
善通寺の有名な二頭出水になどが良い例だ。
水辺に下りる者に強い圧迫感を与えるようなあのような設計を皆が良しと感じるだろうか?
本当に本当の意味で人々、特に未来ある子供たちの為になるような工事を今の行政はできているのだろうか?
親水の本当の意味は何か?
出水とは昔から水不足に悩める農業従事者が大切に守ってきたものであると同時に、人々の心に潤いを与えてきたものでもあるだろう。
美しい水場で野菜を洗い、飲料用にもなっただろう。
そして不浄な水は一切出水には流さなかった。
意識せずとも美しい水が人に与える癒し、清浄の効果は人々の間で息づいていたはず。
しかし今では大概の人が生活排水が小川に流されていることに対して何の問題意識ももっていない。
現代の人間はあまりにも忘れていることが多すぎる。
出水を見ても何とも思わないということ自体が問題だ。
下湧は見る者の心に多くの人が忘れかけている、自然を自然に愛する心を取り戻させてくれる効果を持つ出水だと私は感じた。
※ここで見られる鹿角苔(リシア)は球形にならず、岸辺にウキクサのように浮かんだり藻類に付着していた。
△location
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ShopMaster
2012-03-15 (Thu) 16:40
讃岐の出水を守る会
2012-03-15 (Thu) 19:22